骨董市にて
ホウロウのポットなどがきれいに並ぶ


焼かれる前の鳥
ちゃんと産地が書かれたラベルつき

鳥の丸焼き製作中





























































 マルシェ巡り<ウキウキの朝>

プロヴァンスでの楽しみの1つに、マルシェ―― 朝市がある。
マルシェの開かれる朝は、決まってウキウキした気分になる。
私たちが今回の旅で行ったマルシェは7ヶ所。3ヶ月近くいた割にはあまり多くないけど、
それぞれ個性があるマルシェでおもしろかった。
すぐに見てまわれる小さい規模のマルシェから、歩き疲れるほどの大規模なマルシェ。
でも、どこのマルシェにも共通しているのが「活気」だと思う。

私たちがマルシェでよく買ったものは野菜、果物、チーズ、オリーブ、サラミなど。
生の肉類は「動物が丸ごと」売られているのがほとんどで、切り売りもしてくれるだろうけど、
どう頼んでいいかわからなかったので、スーパーか町中の肉屋で買っていた。
魚介類は内陸部だったせいか、店自体見かけないことが多かった。
また、キャンプ生活で冷蔵庫もなかったので、買う量は2日分くらいがせいぜい。
でも、マルシェは見て歩くだけでも本当に楽しいので、私たちは大好きだった。

売られている野菜や果物は、形は悪くても、どれもみずみずしくて新鮮!
たまにあまり質の良くないものを出してる店もあるけれど、そういう店はお客がいない。
楽しいイメージのマルシェだけど、そういうところは結構シビアだ。
みんな遊びでマルシェに来ているわけじゃないから、当然といえば当然だけど。

片言のフランス語でも、お店の主人とのやりとりするのがまた楽しい。
フロマジュリー(チーズの店)でどれを買おうか迷っていた時のこと。
「これを試すかい?」と店の主人がブルーチーズを差し出してきた。
隣に店を出していた女性がチーズ屋の主人を「無理よ、やめなさいよ」というように
苦笑しながらいさめている。
でも、せっかくだし・・・と私はそのチーズを頂いた。ん!美味しい!
「トレ・ボン!これ買います!」と頼むとチーズ屋の主人は満足そうにうなずき、
隣の女主人は「あなた、立派なフランス人よ〜」と驚いた顔をしていた。
そのチーズは世界3大ブルーチーズと言われる「ロックフォール」だった。

違うところのマルシェでは肉屋の主人が気のいい人だった。
マルシェでは必ず「鳥の丸焼き」を売っている。それもその場で焼いている。
大きな機械を毎回設置するのは大変そうだけど、「鳥の丸焼き」は人気商品なのだ。
鳥がずらっと並び、ぐるぐる回転している「大きなオーブン」と一緒に写りたいと
アキオが私にカメラをよこした。すると主人が「ノン・ノン!」と指を大きく横に振って
足早に近づいてきた。勝手に撮ろうとしてすみません・・と謝ろうと口を開きかけたら
主人は「これを着なくちゃダメだ!」と自分のエプロンを脱ぎ、アキオに着せ始めた。
肉の焼き上がり具合を確かめる鉄の串も持たせて、「これでよし!」と満足そう。
なんとも朗らかな主人だ。もちろん、そこで丸焼きを買って、昼食はそれを頂いた。